頭痛がしてなんだか熱っぽい-風邪だと思い市販の風邪薬を飲んでいたけど、なかなか症状が収まらないということはありませんか?
特に病院嫌いの方や、忙しくて病院に行く時間のない方は、心当たりがある方も少なくないでしょう。
これを読んでいる今も、もしかしたら辛い症状に苦しんでおられるかもしれません。
頭痛と熱が出て薬が効かないのは、インフルエンザの可能性が考えられます。
風邪に似ているので見分けがつきにくく、判断に誤ると生命に危険なことさえあります。
それでは、どんな違いがあるのでしょうか?
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ここでは、インフルエンザなど熱と頭痛を発症する病気の対処法についてご紹介していきます。
1.「インフルエンザの症状」と「風邪の症状」との違い
インフルエンザは、のどや気管支、肺にインフルエンザウイルスが感染し増殖することで発症する病気です。
では、風邪の症状とは何が違うのでしょうか?
ここからはインフルエンザの症状と風邪の症状との違いについて説明していきます。
①インフルエンザの症状の特徴
感染から1~3日の潜伏期間がありますが、突然38℃を超えるような高熱が出て、全身の節々や筋肉が痛み、頭痛や倦怠感、食欲不振といった全身症状も強くあらわれます。
そして、少し遅れて咳、くしゃみ、のどの痛み、鼻水などの呼吸器症状も伴います。
②風邪との症状との違いとは?
風邪の場合は、何らかの前兆があります。
例えば、のどの痛みや鼻水や咳やくしゃみ、寒気や徐々に熱が上がるといった症状が少しずつ出てきてひどくなっていきます。
ですが、インフルエンザは突然の高温の発熱、全身の痛みや頭痛が急激に出るという特徴があります。
しかし、中には、インフルエンザの型によっては、熱がそんなに出ない場合や、予防接種を打っていると症状が軽い場合もありますから、インフルエンザの流行している時期に風邪のような症状が出たら、他の人に移さないためにも病院で早めに検査をすることをおすすめします。
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2.インフルエンザの対処法と対処のポイントと注意点
ただの風邪だと思ったら、実はインフルエンザに感染していたという事は珍しくありません。
実際インフルエンザにかかってしまったらどう対処したらよいのでしょうか?
それでは、インフルエンザの対処法と対処のポイントと注意点について説明していきます。
①インフルエンザの対処方法
インフルエンザは、市販の風邪薬や鎮痛解熱剤を服用すると、症状が悪化します。
それで、風邪と間違えて自分で市販薬を使用しないことは重要です。
また、治療しないでいると肺炎などの重病を併発することもあるので必ず病院へ行きましょう。
インフルエンザウイルスが原因で発症しますから、抗インフルエンザウイルス薬(飲み薬や吸入薬、点滴薬)による治療が必要です。
発症から48時間以内に服用しないと薬の効果が現われにくいとされていますので、早めに病院に行くようにしてください。
②インフルエンザを治すためには薬を飲んで安静にすることがポイント
薬物療法と共に、自宅では、安静にして睡眠を十分にとりましょう。
そして、高熱が出ますから、体が脱水症状を起こしがちなので水分をしっかりと補給してください。
家族がおられる方は、うつさないためにもできるだけ個室で休み、家族と接する時はマスクをすると良いかもしれません。
③子供は特に「インフルエンザ脳症」に要注意!
インフルエンザにかかった1~5歳くらいの幼児は、インフルエンザ脳症に注意する必要があります。
病院からのインフルエンザの薬を飲んでいても発症します。
けいれん、意識障害、異常行動などの症状が現れ、命に関わる危険がある病気です。
熱が出てから、数時間から1日以内にこうした症状が出たら、すぐに病院へ行きましょう。
3.風邪やインフルエンザの4つの予防方法
頭痛や熱といった辛い症状をもたらす風邪やインフルエンザを予防するためには何ができるでしょうか?
ここからは風邪やインフルエンザを予防する方法をご紹介していきます。
①免疫力を高める
風邪もインフルエンザもウイルスが原因で感染します。
体には、本来免疫力が備わっていますが、ストレスや疲れ、寝不足や食習慣の乱れなどにより、低下して感染しやすくなってしまいますから、免疫力を高める必要があります。
栄養バランスの取れた食事、質の良い睡眠、リラックスする時間を作る、適度な運動をすることなどにより、免疫力を高めることができますので、日々の生活を見直してみるのはいかがでしょうか?
②うがいと手洗いをしっかりする
非常に基本的なことですが、家に帰ったらまずは、うがいと手洗いをしっかりとしましょう。
風邪やインフルエンザは、私たちが触れたものからウイルス感染します。
体内にウイルスを侵入させないために手は石鹸でしっかりと洗い、丁寧なうがいをするようにしてください。
③部屋を適度な湿度にする
室内の空気の乾燥が、のどの粘膜の防御機能を低下させます。
湿度を50%~60%くらいの適度な状態にするために、加湿器を使ったり、部屋にぬれタオルを干したりしてのどを守りましょう。
④人混みではマスクをする
飛沫感染を防ぐために、人混みではマスクをしておくと良いでしょう。
完全に予防できるわけではありませんが、咳やくしゃみにより感染する確率を下げることができます。
4.頭痛と熱が併発する他の2つの病気
風邪やインフルエンザ以外にも、頭痛と熱が症状として表れる病気があります。
それでは、頭痛と熱が併発する病気を紹介していきます。
①風邪のウイルスが耳に回り発症する「中耳炎」
子供の病気と思われがちですが、大人も中耳炎にかかります。
しかも、風邪のウイルスが耳に回り、風邪から中耳炎を引き起こすことがあります。
耳の痛みと、熱、頭痛、耳だれが出るなどの症状がでたら、耳鼻咽喉科に行き治療を受けましょう。
②ストレスや疲れで発症する「自律神経失調症」
高温ではないですが、37度前半くらいの熱で、頭痛や身体のだるさやめまい、耳鳴りなどの症状が続いている場合は、自律神経失調症の可能性も考えることができるでしょう。
ストレスや疲れが原因で、自律神経のバランスが乱れることにより発症しますから、風邪薬を飲んでも治らず、インフルエンザでもない場合などで症状が長引く時は、内科やメンタルクリニックで診察を受けると良いかもしれません。
まとめ
インフルエンザなど熱と頭痛を発症する病気の対処法についてご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?
ただの風邪だと思って放置していたら、インフルエンザだったということになると、治るまでに時間がかかったり、他の人にウイルスをばらまいてしまったり、最悪な場合、命の危険もということになりかねません。
この冬の時期は特に気を付ける必要がありますから、病院が苦手な方も頭痛と熱の症状が出たら、すぐに病院へ行くようにしましょう。