頭痛が寝起きに生じるタイプの方もおられますし、時間に関係なく起きるという方もおられることでしょう。
頭痛持ちの方で、午後から夕方にかけて痛みが現われやすいという方は少なくありません。
その頭痛は、緊張型頭痛の特徴でもあります。
では、夕方に起きやすい緊張型頭痛とはどういったものでしょうか?
ここでは、夕方に起きやすい緊張型頭痛の予防策と対処方法10選についてご紹介していきます。
1.夕方に起きる「緊張型頭痛」の症状と原因
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緊張型頭痛は、身体的ストレスと精神的ストレスが大きく関係した頭痛です。
それでは、さっそく緊張型頭痛の症状と原因について詳しく説明していきます。
①緊張型頭痛の症状
首から後頭部にかけて、こめかみ、額などを中心として全体的に頭が締め付けられるような痛みや重たい感じが生じます。
他にも、肩こり、首こり、目の疲れ、めまい、倦怠感などの症状を伴うことが多いでしょう。
体を動かせなくなるほどの強い痛みではなく、動かすと軽くなるという特徴もあります。
②緊張型頭痛の原因
肩こりや首こりなどから、筋肉が緊張し血流が悪くなり脳の血管が収縮し痛みが生じると考えられています。
そのため、一日同じ姿勢で仕事をしていたり、目が疲れるような作業をしていたりすると午後から夕方にかけて筋肉がこわばり、頭痛へとつながっていくでしょう。
また、精神的なストレスも関係していて、緊張した状態が夕方にピークになり頭痛を起こすことも考えられます。
さらに、夕方には、自律神経の交感神経と副交感神経が切り替わる頃です。
その時、セロトニンという心のバランスを整えるホルモン物質が出るのですが、精神的ストレスがあるとこの物質が不足するため、痛みが生じている可能性もあるでしょう。
2.夕方に「緊張型頭痛」を起こさないための7つの予防法
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では、夕方に起きやすい緊張型頭痛を予防するにはどうしたら良いでしょうか?
ここからは夕方に「緊張型頭痛」を起こさないための予防法をご紹介していきます。
①同じ姿勢にならないようにする
仕事に集中していたり、ずっとパソコンを見ていたりなど同じ姿勢でずっといると緊張型頭痛の原因となります。
それで、何時間も同じ姿勢でいることを避けましょう。
首を回す、肩を上げ下げするなどをこまめに行なって血流を意識して良くすることをおすすめします。
②ストレスを溜めない
精神的なストレスも夕方の頭痛を引き起こします。
なかなか仕事を楽な気持ちで行うというのは難しいものですから、ちょっとした休憩時間を取りその時間だけはリラックスするように心がけましょう。
オススメは、深呼吸をすることです。
緊張状態にある時は、交感神経が優位に働いていますから、呼吸が無意識のうちに早くなっています。
それで、息をゆっくり吐くことで副交感神経というリラックスした時に働く神経が優位になります。
特にこの2つの神経が切り替わる夕方に近づいたら、行なってみてください。
③適度な運動をする
血流を良くしておくと緊張型頭痛の予防につながります。
そのために、筋肉を付けて代謝を上げることが大切です。
なかなか運動の時間を取り分けられないという方も、通勤時に少し歩く時間を増やすとか、買い物を歩いて行ってみるなどちょっとした工夫をしてウォーキングをしてみるのはいかがでしょうか?
可能な方は、ジョギングや、水泳、ジムに通うなどして運動を定期的に行なって血流が良くなるようにしましょう。
気分的にもリフレッシュでき、ストレス解消にも効果的です。
④入浴して体を温める
血流を良くするのに、身体を温めることはとても大切です。
シャワーで済ませがちな方が多いですが、湯船につかり肩や首のコリをほぐし、体の疲れを取る事で身体的、精神的ストレスの緩和になり、頭痛の予防となります。
⑤枕の高さを調整する
せっかく疲れを癒すための睡眠も、枕の高さが合っていないと疲れが取れず、かえって肩首のこりを招きます。
自分の体に合った枕の高さに調整しましょう。
個人差がありますが、理想的なのは立っている時の姿勢を寝る時も保てるのが良いと言われています。
⑥メガネの度の調整をする
目の疲れが原因となって緊張型頭痛が起きることもあります。
目の疲れは、パソコンなどの見過ぎによることもありますが、メガネの度が合っていない時もあるので、メガネの度が適しているかをチェックすることも大切です。
⑦歯のかみ合わせの調整をする
歯のかみ合わせが悪かったり、歯ぎしりしたり、食いしばりが強いと肩や首のこりを引き起こします。
また、姿勢が悪くなる原因ともなり頭痛へとつながりかねません。
歯医者さんで、噛み合わせを調整してもらうことで頭痛が起きなくなるケースもありますので、よく緊張型頭痛が起きるという方は、歯医者さんに相談してみましょう。
3.緊張型頭痛の3つの対処方法
では、緊張型頭痛が起きてしまったらどのように痛みを和らげることができるでしょうか?
それでは、緊張型頭痛の3つの対処法をご紹介していきます。
①首と肩を温める
筋肉が硬くなり血流が悪くなったために痛みが生じていますから、温めることで和らげられるでしょう。
ぬれタオルを電子レンジで温めたものをあてたり、使い捨てカイロを貼ったり、温熱シートを貼るのも良いかもしれません。
帰宅後に、ゆっくり入浴したり、温かいシャワーを首や肩にあてたりしましょう。
②ストレッチをする
筋肉をほぐすことで痛みを和らげられますから、仕事中などでも簡単なストレッチをすることをオススメします。
肩や首を回したり、伸びをしたりするといった程度でも効果が感じられるはずです。
③心と体を休める
身体的、精神的に疲れストレスが溜まっているために緊張型頭痛が起きているので、自分をいたわる時間を少し取ると良いでしょう。
自分の好きなことをする時間を取り、リラックスしてストレスを解消しましょう。
この体からのサインを見逃し、放置しているとうつ病へと移行してしまうこともあるので、心と体を早めに休めてあげてください。
まとめ
夕方に起きやすい緊張型頭痛の予防策と対処方法10選についてご紹介してきましたがいかがでしょうか?
夕方に起きる緊張型頭痛は、大抵、一日の疲れによるものでしょう。
頑張り過ぎている証拠と言えるかもしれません。
仕事や家事や学業の合間にリラックスする時間を少しだけでも意識して持ってみませんか?
辛い頭痛を抱えながら仕事などを行うよりも、効率や集中力も良くなるはずです。
そして、一日の終わりはお風呂にゆっくりと入ってその日の疲れを癒していきましょう。